ゴキの苦しみ

もしも私がゴキブリなら、

堂々と壁に貼りついたり、床を横断したりせず、
人目につかない隅っこをコソコソと歩くのに、

どうしてウチに出没するゴキブリは、
さあ退治してください、と言わんばかりに
私の目のつくところで立ち止まるのでしょう。

私の目力?に怯えている訳でもないでしょうに。

目につかないところで行動してくれたら
お互い平和な時間が過ごせるのに、

目についてしまったら最後、
コチラは即戦闘態勢に入り、アチラは2分以内にご臨終です。

ハエたたきでバシッ!
または強力掃除機で瞬時にあの世へ送り届けます。

昔、ゴキ退治役を配偶者に頼っていた時は、
ゴキに対する恐怖心が強く、
目の前から消えた後もしばらく恐れの余韻を引きずっていましたが、

人に頼むという選択肢がなくなってからは、
もう戦うしか道はないので、闘争心全開、怖いものなし。

気配を感じて、視覚に獲物を捕らえた瞬間、
交感神経フル活動
バシッ!またはシューっと吸引

しかし勝率ほぼ100%まで腕を上げた最近、
視界にゴキを捕らえた瞬間、
闘争心よりも、同情心が芽生えてくるようになってきました。

そんな目立つとこにいなければ、もっと長く生きられたのに。。。

それでも、見逃して同じ空間で過ごすほどの親近感は持てず、
だからといって、こちらへどうぞ~と外へ案内するほど寛大にもなれず、

今のところ私はまだ戦いを続けていますが、

もし同情心が強くなりすぎて、
ゴキのなきがらに思わず涙ぐんだり、
ゴキを見逃して家族ともめたり、
もちろんゴキブリに限りません、
他人の苦しみが耐え難く生活に支障を及ぼすようになった場合は
コースティカムを飲んで、まずは自分を取り戻しましょう。